科学技術のアネクドート

南武線、かつても快速運転


インターネット上のホームページで、かつての国鉄で「101系」とよばれる電車が走っていたころの「国電案内図」を見ることができます。

いまの「埼京線」の表示がなく「赤羽線」と表示されていることや、横須賀線が川崎駅に停まり総武快速線とは直通されていなかったことなど、時代を感じさせます。東海道線の路線図がないのは謎です……。

もうひとつ、川崎市に住んでいる人などは、注目するところがあるのではないでしょうか。それは、南武線に「快速電車」の表示があることです。停車駅は、川崎駅、武蔵小杉駅、武蔵溝ノ口駅、登戸駅となっています。

いまの南武線は、昼の時間帯に1時間2本ほど快速が出ています。停車駅は、川崎、鹿島田、武蔵小杉、武蔵中原、武蔵新城、武蔵溝ノ口、登戸、稲田堤、稲城長沼、府中本町、分倍河原、立川。

南武線を使っている人でも、「いまの快速は知っているが、昔も快速があったことは知らなかった」という人はいるかもしれません。

「快速復活の南武線、33年前に起きた2つの"廃"を振り返る」という記事によると、かつての快速は1969年から1978年までの9年間、走っていました。各駅停車は「101系」より古い茶色の「72系」でしたが、そこに中央線で使われていた橙色の「101系」が南武線の快速として登場。「一陣の旋風を巻き起こしました」とあります。

しかし、かつての南武線快速は、各駅停車の運転間隔が開くことや、終点の登戸駅での接続が悪いことなどが不評だったようです。また、101系が各駅停車にも整備されて高速化がかなったことから、1978年10月に快速が廃止されたということです。

「南武線といえば何色を思いうかべますか」「快速は知っていますか」といった質問で、その人の“南武線観”がわかるかもしれません。南武線にかぎった話ではないけれども……。

参考資料
まっちゃんのホームページ「101系」
https://mattyan.net/photo/?t=101系
マイナビニュース旅と乗りもの 2011年7月20日付「快速復活の南武線、33年前に起きた2つの"廃"を振り返る」
https://news.mynavi.jp/article/retrospective-19/
| - | 23:59 | comments(0) | trackbacks(0)
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