2018.01.12 Friday
「“自給的”肉食を2年間続けた女性が発見したこと」
ウェブニュース「JBpress」で、きょう(2018年)1月12日(金)「“自給的”肉食を2年間続けた女性が発見したこと 『生き物を殺して食べる』で食の方法を見つめ直す」という記事が配信されました。
記事の題にある『生き物を殺して食べる』は、英国人女性の環境ジャーナリストであるルイーズ・グレイさんの著書。訳者は宮崎真紀さんで、2017年12月に亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズの1冊として出版されました。
帯には「ある女性環境ジャーナリストが、自ら撃ち、釣り、屠り、味わった2年間の驚くべき“肉食体験記”」「工場で生産された肉を死ぬまで食べる人生でいいのか?」とあります。本の内容は、まさにこのとおり。著者自身が狩りをしたときのようすと、食肉工場で業者が動物たちを屠畜するようすの両方が生き生きと描写されています。
自分で生き物を殺して食べるには、スーパーマーケットで食品を買って食べることの何十倍や何百倍もの手間がかかることが本からうかがい知れます。こうした経験を通じて、著者は肉を食べることのよろこびや、動物に対する感謝の気持ちを深くするのでした。
本の紹介を中心とする記事では、本を見つけることが大切になります。一般的な話として、編集担当者から「この本を紹介してみては」と記者に本が届けられる場合もあれば、本を出した出版社や著者から「なにかの媒体に紹介してください」と送られてくる場合もあります。
この記事については、これらの場合とはちがい、単純に食を主題とする記事をつくっている記者が、本を探して「こんな新刊が出たのか。読みたい」と思って読んで、伝えようとしたものです。
著者のルイーズさんの本のなかでのメッセージは、「自分で生き物を屠らなくても、せめてそれがどうやってそこにたどりついた肉なのか知る努力をすべきだ」というもの。社会も個人もここからなにかが変わるかもしれません。
「“自給的”肉食を2年間続けた女性が発見したこと 『生き物を殺して食べる』で食の方法を見つめ直す」はこちらです。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/52054
この記事の執筆をしました。
また、ルイーズ・グレイさんの著書『生き物を殺して食べる』(宮崎真紀訳、亜紀書房刊)はこちらで。
https://www.amazon.co.jp/dp/4750515337